| 授業科目名 | 教養の系譜(99FK290) | 授業科目名(英) | Genealogy of Liberal Arts |
| 教員名 | 岸本 功,池田 容子,金田 和博,木村 良一,笠置 映寛,福田 みのり,中村 洋,田島 弥生,吉井 涼輔,マレル ハドソン ゲインズ,宇野 直士,土井 浩,縄田 也千,兼安 洋乃,田中 俊光,殷 爽,村上 直哉,渡辺 彰子,堤 千佳子 | ||
| 開講年度学期 | 2025年度 後期 | ||
| 曜日時限 | 水曜5限 | ||
| 開講学科 | 工学部 応用化学科 | ||
| 単位 | 2.0 | 学年 | 1~3年 |
| 科目区分・授業形態 | 一般科目(社会科学) 講義・演習 | 単位区分 | 選択 |
| 授業概要 | 本科目は一般教養についてのオムニバス形式の授業であり、2025年度は「物」を統一テーマとする。文系・理系問わず様々な分野を専門とする各回の授業担当者が、様々な観点から物に関連した個別テーマを論じ、授業の参加者(受講生および共通教育センターの教員)と共に討論をする。このような教養を身につけることにより、広い視野を持って各専門科目を学び、卒業研究へとつなげていくことができる。 |
| 達成目標 | 各回の授業への参加を通じて、「物」に関して広くかつ深い教養を身につける。 |
| DPとの関連性 | DP1:〇 DP2: DP3: DP4: DP5: DP6: |
| 成績評価方法 | レポート:40% 演習・小問:60% レポートについて 各回の授業の「物」に関する個別テーマのうち、指定された複数のテーマについてそれぞれレポートを作成する。(この複数のレポート提出は必須とする。) 演習・小問について 各回の授業における発言(回数・内容等)や小レポートを60点満点で評価する。 レポートと演習・小問の合計点に応じて、次のように評価する。 S: 90~100点、A: 80~89点、B: 70~79点、C: 60~69点、 D: 59点以下 不合格 再試験:無 |
| 教科書 | 指定しない。 |
| 参考書 | 随時、各回の授業の中で紹介する。 |
| 履修上の注意 | 授業各回において自ら考え、教員と共に積極的に討論に加わる姿勢が望ましい。 |
| 授業計画 | [1] オリエンテーション(岸本) オムニバス形式の科目「教養の系譜」の趣旨を説明し、各回の授業の進め方と履修上の注意事項を伝達する。レポートの作成及び評価方法の詳細について説明する。 [2] 物はなぜ多様な性質を持つか(吉井) 物を小さく分解していくと陽子と中性子からなる原子核とその周りを囲む電子を構成要素として持っている事が知られています。しかし、それらの少ないピースから多種多様な物質が生じる事はそんなに自然な事には感じられません。これらの間のギャップを埋める学問として量子統計力学や物性物理学と呼ばれる分野があります。この講義を通してそのアイデアのいくつかをできるだけ平易な言葉で紹介します。 [3] 小道具としての物(池田) 私たちの身の周りには「物」が無数に存在します。同じ物であっても、ある「物」の持つ意味は人によって異なります。この授業では、イギリスの文学作品を紹介しつつ、どのように「物」が登場人物と関わっているのかを探っていきたいと思います。 [4] 常識はずれの真実(田中) 統一テーマ「もの」を「数学の素材」としてとらえ、その中でも「結果が常識と異なるもの」を、演習中心に扱います。 [5] 武器を持つ自由とは―銃社会アメリカの過去、そして現在―(土井) 銃に係る事件・事故が絶えない今日のアメリカ社会。その一因として挙げられるのは、一般市民に銃の所有が認められていることである。授業では、銃と関わりが深かったアメリカの歴史を探究し、アメリカの銃問題について思考を深める。あわせて、日本との比較も行い、「武器を持つ自由」について多面的・多角的に分析し考察する。 [6] 超伝導:物質の中の電子が織りなす量子現象(兼安) 超伝導は二つの電子が対を成す相転移現象で、電子集団の量子現象として代表的です。その量子状態や物性は量子コンピューターや医療MRI、リニア新幹線などに応用されています。物質の構成元素や原子配列により超伝導電子対の量子状態は多様であり、従来とは異なる機構を求めて研究が行われています。案外身近な超伝導を例として、"物"質の中の電子が織りなす量子現象をご紹介します。 [7] 最も必要な3つのこと(マレル) もし無人島に取り残されたら、どんなものを3つ持っていたいですか? よく議論されるこの問題について話し合い、本当に必要なものと、なくても生きていけるものに気づく。 [8] フィクションに登場する「もの」 ―『赤毛のアン』の舞台と「もの」―(堤) フィクションの中で登場人物をめぐり、様々な「もの」が取り上げられます。今回の講義で題材とする『赤毛のアン』においても袖の膨らんだワンピースや授業で使われる石板など、物語の中で重要な役割を果たしていて、読者の興味を掻き立てます。舞台となるカナダのプリンスエドワード島を取材したときの資料を基に、「もの」について考察をしていきます。 [9] モノの見え方はみな同じなのか(田島) 窓ガラスを「割る」、骨を「折る」、バリケードを「破る」、砂山を「崩す」、おもちゃを「壊す」と、日本語はモノの材質や形状によって言い方を変えますが、英語はすべてbreakで表現しています。一方、英語には単数・複数の区別がありますから、窓ガラスを何枚割ったのかまで確認しなければなりません。このような表現方法の違いによって、私たちのモノの見え方も変わってくるのでしょうか。本講義では興味深い実験を紹介しながら、言語と認知の関係について考えていきます。 [10] 人はどのように物の世界を捉えるようになるのか(福田) 私たち人間は生まれた瞬間から多くの「物」に囲まれて生活をしている。このような「物」や「物の性質」を人間はどうやって捉えていくのか、どのように捉えているのかについて特に乳幼児期の子どもの認知発達を中心に考える。 [11] モノを手作り:「教育学」の世界のおもしろさを探索しましょう(殷) 形あるモノを作る行為とプロセスは、抽象的な物事を理解するための良い道具です。本講義では、手を動かすことを踏まえ、「教育」と「教育学」を巡る、教育の世界の物語を探索しようと考えています。 [12] モノから見える風土~フィールドワークからの学び(中村) 風土とは地域固有の気候や生態系などの自然環境と人間社会との関係を意味します。このような関係は人々の暮らしを支えているモノにも現れます。この講義では、モンゴルやアフリカでのフィールドワークで見かけたモノを通じた風土についての学びを紹介します。 [13]「モノづくり大国ニッポン」はいま(金田) 1980~90年代に日本の半導体産業は世界を席巻した。その頃の隆盛やその後の凋落について言及し、今後日本が進むべき道について皆さんと考えたい。 [14] モノと向き合う現代美術家たち(縄田) 芸術家というと、キャンバスに向かって油絵を描く、彫刻を作るといったイメージがあると思いますが、現代美術の作家たちは全く違うやり方で表現し、世界的評価を得ました。「もの派」と呼ばれる関根伸夫の作品や、その他の現代美術家の活動を紹介いたします。 [15] スポーツ・福祉を変えたモノテクノロジー(宇野) 現在に至るまでのスポーツと福祉を巡る革新的なテクノロジーについて紹介します。 [16] 物を捉える可視化の技術(木村) 「誰も見たことのないものを、世界で初めて見てみたい!」という欲求は、科学技術の進歩の原動力となるであろう。画像や動画は多くの情報を含み、それと同時に多くの謎も生む。生命科学を中心に、研究と物の可視化について考える。 [授業外学習] 各授業についてMoodleの小問・レポートに取り組むこと |
| 注意 | 各回の担当教員以外の共通教育センターの教員も授業に参加することがある。 |
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