授業名卒業研究3(99PQ327)授業名(英)Experiment for Analytical Science 3
教員名武藤 純平
開講年度学期2020年度 前期~後期
曜日時限前期(集中講義)、後期(集中講義)
開講学科薬学部薬学科

単位2.0学年6年
区分卒業研究課程必修

概要薬学・医療の進歩と改善に資するために、研究を遂行する意欲と問題発見・解決能力を身につける。研究マインドをもって生涯にわたり医療に貢献するために、薬学における研究の位置づけを理解する。そのための研究の位置づけに関わる4つの到達目標を学習する。G-(1)-1~-4
1.基礎から臨床に至る研究の目的と役割について説明できる。
2.研究には自立性と独立性が求められる。
3.現象を客観的に捉える観察眼を持ち、論理的に思考できる。
4.新たな課題にチャレンジする創造的精神を養う。

また、研究に必要な法規範と倫理に関して以下の3つの到達目標を学習する。G-(2)-1~-3
1.自らが実施する研究に係る法令、指針について概説できる。
2.研究の実施、患者情報の取扱いにおいて配慮すべき事項について説明できる。
3.正義性、社会性、誠実性に配慮し、法規範を順守して研究に取り組む。

その上で、研究のプロセスを通して、知識や技能を総合的に活用して問題を解決する能力を培う。特に研究倫理を十分理解してから取り組むことが求められる。
研究の実践に関わる6つの到達目標G-(3)-1~-6
1.研究課題に関する国内外の研究成果を調査し、読解、評価できる。
2.課題達成のために解決すべき問題点を抽出し、研究計画を立案する。
3.研究計画に沿って、意欲的に研究を実施できる。
4.研究の各プロセスを適切に記録し、結果を考察する。
5.研究成果の効果的なプレゼンテーションを行い、適切な質疑応答ができる。
6.研究成果を報告書や論文としてまとめる。学会発表や論文投稿を積極的に行う。
のうち卒業研究3では1.~6.を重点的に修得する。  
達成目標1.研究課題に関する国内外の研究成果を調査し、読解、評価できる。
2.課題達成のために解決すべき問題点を抽出し、研究計画を立案する。
3.研究計画に沿って、意欲的に研究を実施できる。
4.研究の各プロセスを適切に記録し、結果を考察する。
5.研究成果の効果的なプレゼンテーションを行い、適切な質疑応答ができる。
6.研究成果を報告書や論文としてまとめる。学会発表や論文投稿を積極的に行う。
学習教育目標
成績評価方法以下に示す項目で判定し(合計100点)、総合成績の60%以上を満たしたものを合格とする。成績評価は大学および学部が定める成績評価基準によって行う。達成目標の60%に達しなかった者を不合格とする。
具体的には、
1.研究テーマの内容と目的、独創性について説明できる(5点)
2.学術論文の内容が正しく理解し、内容を的確に要約し、説明および関連する質問を理解し、適切に回答できる(5点)
3.計画に沿って正しく実験を遂行できる(10点)
4.実験により得られたデータを整理し、まとめることができる(10点)
5.まとめた結果を考察し、改善策を提案できる(20点)
6.研究成果をまとめ、発表を行い、的確な質疑応答能力を養う(30点)
7.研究成果を論文にまとめる(30点)

これらは年2回の研究発表会および定期的に開催するセミナーで評価する。
各項目における判断基準は以下の通り:
・極めてよく理解している(できる):配点の100%
・よく理解している(できる):配点の80%
・理解している(できる):配点の60%(標準)
・やや理解に欠ける(できない):配点の40%
・かなり理解に欠ける(できない):配点の20%  
教科書学部で使用した分析関連科目で使用した教科書のほかに、個人の研究テーマに関連する学術論文および総説
参考書
履修上の注意卒業研究2を履修していること。

授業計画英語で書かれた原著論文などの読解を行い、要約して報告し、質疑応答を行う。
1.研究に関する原著論文を1報選び、要約して発表し、質疑応答を行う。(1)
2.研究に関する原著論文を10報選び、テーマに沿って要約して発表し、質疑応答を行う。(1)

立案した実験計画に沿って実験を行い、得られた結果をまとめ、考察する。
3.立案した実験計画に沿って実験を遂行する。
4.データを正しく記録し、まとめる。
5.まとめたデータを考察する。
6.考察に沿って、新たに問題点を発見する。
7.問題解決のための実験を提案する。
8.研究成果をまとめ、発表を行い、質疑応答する。
9.研究成果を論文にまとめる。

注意指導教官の定めた時間帯に、指導教官の指示・指導した内容について環境保全・労働安全の観点から適切に対応することを前提とする。研究に取り組む姿勢を重視する。実験報告会や論文紹介を含め、正当な理由のない欠席および遅刻は厳禁。