| 授業名 | 卒業研究1(99PQ126) | 授業名(英) | Undergraduate Thesis 1 |
| 教員名 | 田村 雅史 | ||
| 開講年度学期 | 2020年度 前期~後期 | ||
| 曜日時限 | 前期(集中講義)、後期(集中講義) | ||
| 開講学科 | 薬学部薬学科 | ||
| 単位 | 2.0 | 学年 | 4年 |
| 区分 | 卒業研究 | 課程 | 必修 |
| 概要 | 薬剤師として、また、創薬研究者として、薬学の世界において人類の健康・福祉の向上に貢献し得る一人の薬学人として活躍するためには、現場で日々目まぐるしく変化する状況に対して何が問題であるかを科学的根拠をもとに見抜くと共にいかに迅速かつ的確に最善の方法で対処しうるかが極めて重要である。その思考方法はまさに「研究活動」と一致するものである。さらに、薬学領域のより一層の進歩を世界レベルで遂げるためには、研究活動という不断の努力がどの分野においても必要不可欠である。 「卒業研究」シリーズでは、薬学・医療の進歩と改善に資するために、研究を遂行する意欲と問題発見・解決能力を身につけることを目的とする。すなわち、「研究活動」のプロセスを通して、知識や技能を総合的に活用して問題を解決する能力を身につける。また、研究室における集団生活を通じて、信頼される社会人となるための豊かな人間形成についてもあわせて実施する。 卒業研究1では、それまでの学部教育で培った知識・技能・態度を基礎として、1)研究遂行に必要な基礎的実験手技の習得;2)各自に与えられた研究テーマの薬学領域における重要性の理解;3)研究テーマの世界的背景を理解するための関連論文(主に英文)の調査と理解;4)論文調査のためのSciFinder利用法の取得;5)指導教員の指導のもと各研究テーマに従っての研究実施(テーマ毎の実験手技の取得);6)実験内容(反応、試薬の種類と量、実験方法、結果)の実験ノートへの正確かつ明確な記載;7)データ解析並びに実験結果をもとにした指導教官若しくは他教官更には同学年とのディスカッションと次の実験に向けての計画・準備;8)実験プロトコルの作成と実施;9)研究や実験報告会及び論文紹介の資料作成に必要なパソコンソフト使用法(ChemDraw, Chem3D,等)の習得、を目的として、当研究室の主領域である精密不斉合成に関する研究を実施する。また、実験報告会及び論文紹介では積極的な発言を期待する。 勿論、これら研究活動を通じて、10)白衣着用や保護メガネ着用、有害ガス発生を考慮したドラフトの利用、反応性などの考慮など、安全面での配慮;11)実験廃液は下水に流さず、後処理方法を考慮し所定の分類に従った容器への分別廃棄とその根拠となる法制度の理解、など、安全面・環境面に配慮した実験手法についても併せて学習する。研究を通じた研究室内の教員や同級生・先輩・後輩との積極的なコミュニケーションによるコミュニケーション能力の向上にも努める。 |
| 達成目標 | 1. 基礎から臨床に至る研究の目的と役割について説明できる(G-(1)-1)。 2. 研究には自立性と独創性が求められていることを知る(G-(1)-2)。 3. 現象を客観的に捉える観察眼をもち、論理的に思考できる(G-(1)-3)。 4. 自らが実施する研究に係る法令、指針について概説できる(G-(2)-1)。 5. 研究の実施、患者情報の取扱い等において配慮すべき事項について説明できる(G-(2)-2)。 6. 正義性、社会性、誠実性に配慮し、法規範を遵守して研究に取り組む(G-(2)-3)。 7. 研究課題に関する国内外の研究成果を調査し、読解、評価できる(G-(3)-1)。 8. 課題達成のために解決すべき問題点を抽出し、研究計画を立案する(G-(3)-2)。 9. 研究の各プロセスを適切に記録し、結果を考察する(G-(3)-4)。 10. 研究成果の効果的なプレゼンテーションを行い、適切な質疑応答ができる(G-(3)-5)。 11. 反応廃液を適切に処理する(薬学アドバンストC3-14-3) ( )内はコアカリ番号 |
| 学習教育目標 | |
| 成績評価方法 | 指導教官の定めた時間帯に、指導教官の指示・指導した内容について有機化学・環境保全・労働安全の観点から適切に対応することを前提とする。研究に取り組む姿勢を最も重視する。実験報告会や論文紹介を含め正当な理由のない欠席及び遅刻は厳禁(下記の総点より欠席1回につき10点、遅刻1回につき5点をそれぞれ減じる)。 以下に示す項目で判定し(合計100点)、総合成績の60%以上を満たしたものを合格とする。成績評価は大学及び学部が定める成績評価基準によって行う。達成目標の60%に達しなかった者を不合格とする。 具体的には、 1)研究テーマの内容と目的について説明できる(5点) 2)研究テーマの独創性について説明できる(5点) 3)指導を受けた実験方法について、その要点と注意事項を理解することができる(10点) 4)取り扱う溶媒や試薬に関する法的規制情報について理解し、それに基づいて取扱・後処理・廃棄することができる(10点) 5)取り扱う溶媒や試薬の化学的性質(反応性)について理解し、それに基づいて取扱・後処理・廃棄することができる(10点) 6)指導を受けた実験方法について、試薬の秤量から実験順序・手法まで再現することができる(10点) 7)研究項目の世界的背景を理解するための関連論文をSciFinderで調査し読解・理解できる(10点) 8)実験内容と結果より、その実験における問題点を考察し、それに基づいて新たな実験プランを提案できる(10点) 9)実験内容と結果を指定された実験ノートに正確かつ明確に記録することができる(10点) 10)研究や実験報告会及び論文紹介の資料作成に必要なパソコンソフトの使用法(ChemDraw, Chem3D,等)を習得するとともに、そのソフトを横断的に使用して効果的なプレゼンテーション資料を作成することができる(10点) 11)実験報告会及び論文紹介において明快な発表を行うことができる。また、積極的に発言もしくは議論に関与できる(10点) (達成目標11は上記4,5)に含まれる) 各項目における判断基準は以下の通り: ・極めて良く理解している(できる):配点の100% ・良く理解している(できる):配点の80% ・理解している(できる):配点の60%(標準) ・やや理解に欠ける(できない):配点の40% ・かなり理解に欠ける(できない):配点の20% ・理解していない(できない):0点 |
| 教科書 | 特に定めないが、有機化学に関する教科書は必ず保有しておくこと。 |
| 参考書 | 1)「ボルハルト・ショアー 現代有機化学」上・下 古賀憲司他監訳(化学同人) 2)「スミス 有機化学」上・下 山本尚他監訳(化学同人) 3)「ウォーレン 有機化学」上・下 野依良治他監訳(東京化学同人) 4)「有機化学実験のてびき〔1〕-物質取扱法と分離精製法」後藤俊夫他監修(化学同人) 5)「有機化学実験のてびき〔2〕-構造解析」後藤俊夫他監修(化学同人) 6)「機器分析のてびき」泉美治他監修(化学同人) 7)「実験を安全に行うために」化学同人編集部編(化学同人) 8)「続 実験を安全に行うために」化学同人編集部編(化学同人) |
| 履修上の注意 | 卒業研究は、今後永きにわたって薬学人として携わっていくためは必須の経験であり、この経験から得られる科学的見地からの物事の見方・考え方というものはどんな座学を以ってしても習得することはできない貴重なものである。研究室における全ての活動について、主体性をもって積極的に取り組むこと。 繰り返すが、実験報告会や論文紹介を含め正当な理由のない欠席及び遅刻は厳禁。 なお、アレルギーなど研究を行う上で特別な配慮が必要な場合は予め担当教員に相談する事。 |
| 授業計画 | 当研究室では精密不斉合成に関する研究を実施しているので、卒業研究では本研究分野に沿って以下の項目を実施する: 1)研究遂行に必要な基礎的実験手技を習得する。 2)各自に与えられた研究テーマの薬学領域における重要性を理解する。 3)研究テーマの世界的背景を理解するための関連論文(主に英文)を調査し読解・理解する。 4)論文調査のためにSciFinder利用法を取得する。 5)指導教員の指導のもと各研究テーマに従って研究を実施する(テーマ毎の実験手技の取得)。 6)実験内容(反応、試薬の種類と量、実験方法、結果)を実験ノートに正確かつ明確に記載する(ボールペンで記載することが望ましい)。 7)データ解析並びに実験結果をもとに、研究打ち合わせや実験報告会で指導教官若しくは他教官更には同学年とディスカッションを行うと共に、次の実験に向けての計画・準備を行う。 8)実験プロトコルを自ら作成・実施する。 9)実験及び実験報告会及び論文紹介の資料作成に必要なパソコンソフト使用法(ChemDraw, Chem3D,等)を習得し、それらを用いてプレゼンテーション資料を作成する。 10)実験報告会及び論文紹介に参加し、担当の発表を行うとともに、積極的に発言もしくは議論に関与する。 11)実験室内では安全性を考慮して白衣・保護メガネを着用し、有害ガス発生を考慮したドラフトの利用、反応性などの考慮など、安全面を常に配慮する。 12)実験廃液は下水に流さず、後処理方法を考慮し所定の分類に従った容器へ分別廃棄を行う。また、その根拠となる法制度を理解する。 当分野の研究課題は以下の通り。これら研究課題の関連項目を卒論テーマとして各自に独立して与える。 当面は、“「堅い」骨格を持つ触媒を基盤とした高効率不斉反応系の開発と応用展開”に主眼を置き研究を進める。 (1)単純複素五員環を利用した高効率不斉合成プロセスの開拓と展開 1)単純複素五員環を利用した高度不斉補助剤・触媒の開発: A) 配座固定「堅い」cis-2-アミノアルコール母核若しくはcis-2-アミノアルコール母核と「柔らかい」側鎖が織りなす新規高効率不斉触媒(有機分子触媒、金属触媒)の開発と応用展開 B) 高度遮蔽型三環系人工不斉源を利用した新規不斉反応系の構築 C) 高度遮蔽配座固定型cis-2-アミノアルコール、cis-1,2-ジアミンを利用した新規不斉反応系の構築 2)単純複素五員環を利用した生物活性物質類(2-アミノアルコール、1,2-ジアミン、等)の汎用合成法の開発 (2)ビシクロオクタン[3.3.0]オクタン骨格を利用した高効率不斉合成プロセスの開拓と展開 1)ビシクロオクタン[3.3.0]オクタン骨格を利用したキラルビルディングブロックの開発と応用展開 2)剛直な配座を期待する不斉触媒の開発と触媒的不斉反応の開発 3)生物活性を示すリード化合物の合成 |
| 注意 | 特になし。 |
- 教員: 田村 雅史
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